にんにく卵黄で血圧が低下する?体にもたらす作用について詳しく解説

にんにく卵黄には血圧の低下作用があるのをご存知でしょうか?
にんにく卵黄は体に良いさまざまな効果があることで知られており、多くの方が健康のために毎日摂り入れています。
その効果のひとつに【血圧低下作用】があり、科学的にも実証されています。
今回の記事では、にんにく卵黄の血圧低下作用について詳しく解説します。
にんにく卵黄で血圧が下がる
にんにく卵黄は健康維持や美容面でさまざまな嬉しい効果をもたらし、さらに血圧が高めの方にも適した機能性食品です。
血圧の降下が確認された「GSAC(γ-グルタミル-S-アリルシステイン)」と呼ばれる成分が豊富に含まれているため、年齢とともに気になる血圧をゆるやかにサポートしてくれます。
にんにく卵黄の血圧を下げる成分
にんにく卵黄に含まれるGSACに血圧を下げる作用があるのですが、にんにくそのものに含まれている成分にも血圧低下作用があります。
通常高血圧と診断された方は、病院で処方される降圧剤によって血圧を下げるのですが、毎日このような薬を飲むのであれば、健康食材のにんにくを摂り入れた方が身体にもやさしくおすすめです。
にんにくは、他の食材に比べて多くのイオウ化合物を含むため、血圧低下作用に非常に効果的なのです。
このイオウ化合物による血圧の低下作用に重要な成分には、
- アリイン
- 硫化水素
- スルフィド類
があります。
それぞれどのような成分で、どのような効果があるのかを詳しく見てみましょう。
ジアリルトリスルフィド
にんにくに含まれる成分のアリイン(イオウを含むアミノ酸)は、にんにくを傷つけることでアリイナーゼという酵素と反応して、においのある殺菌成分アリシンを作り出します。
にんにくはこのアリシンによる、におい、刺激性、殺菌作用などによって、傷をつけた敵である昆虫やカビ、動物などを撃退し身を守る性質があります。
調理するときには、にんにくは大きな傷を負うためアリシンを大量に作り出します。
アリシンは、調理段階で急速に分解・結合して、数種類のスルフィド類というにんにく特有のにおい成分に変化し、揮発性のイオウ化合物であるジアリルトリスルフィド(DATS)となります。
このDATSには、ガン細胞の増殖を抑えたり、血圧を低下させたりと体にうれしいさまざまな効果があります。
アリイン
アリインは加熱調理すると酵素が働かないため、アリシンへと変化する前のそのまま栄養成分を摂取することができます。
アリインをカラダに摂り入れることで、血液中にある脂肪や褐色脂肪組織の脂肪の燃焼を活発化させて、体を温めるとともに、コレステロール値の上昇を抑えて血行を促進してくれます。
その結果、血液の流れがよくなり、自然と血圧低下ができるのです。
硫化水素
にんにくは摂取することによって、で「硫化水素」を生成させます。
この硫化水素は、体内で血管拡張のためのガス状信号物質としての働きがあるので、酸素を多く取り込み血管内の血圧低下に役立ちます。
硫化水素は、一昔前までは毒ガスとして扱われていましたが、最近の研究結果によってこのように体にうれしい効果があることが判明したのです。
にんにく卵黄の効果
にんにく卵黄は、血圧が高めの方に適した機能性食品なのですが、効果はそれだけではありません。
身体に摂取することでさまざまな健康効果を与えてくれます。
- 体力増強・疲労回復
- がん予防
- 冷えの改善
- 免疫力アップ
- 美肌効果
体力増強・疲労回復
にんにく卵黄を摂取すると、効率的にエネルギー代謝に必要なビタミンB1の吸収ができます。
通常ビタミンB1は水溶性で吸収率が悪いのですが、にんにくのアリシンと結合することによってしっかりと腸から吸収させることができます。
そして、体内でエネルギー代謝を補助してくれるので体力増強や疲労回復に役立ちます。
がん予防
疫学的に調べた結果、にんにくの摂取量とガンの発生頻度の関係は、にんにくを食べていない人に比べてにんにくを食べた人はガンを発症する割合が非常に少ないことが明らかになっています。
アメリカでもがん予防に効果のある食品として推奨されており、日本でもガンになる可能性を少なくする効果があるとして、重要な食材とされています。
冷えの改善
多くの女性が悩まされる冷えの改善にもにんにく卵黄は効果を発揮してくれます。
にんにく卵黄をカラダに摂取することで、交感神経を刺激して末梢の血管を拡張させことから、血液が全身に流れやすくなり、手や足の先まで温めることができます。
免疫力アップ
にんにく卵黄に含まれているアリシンは、ウイルスを寄せ付けない効果や殺菌作用があります。
また、にんにくに含まれているスルフィド類がウイルスを食べて、ウイルスを攻撃する抗体を体内に生成してくれるため、免疫力をアップさせてくれます。
美容・美肌効果
にんにく卵黄には、血液循環を活発化させる働きがあるため、美肌にも効果的です。
また、にんにくには、酸化を防ぐ抗酸化作用もあるので、老化防止などのアンチエイジングとしても役立ちます。
まとめ
いかがでしたか?
今回は、にんにく卵黄の血圧低下作用について詳しく紹介してきました。
にんにく卵黄には、GSACによって血圧を下げる作用があるのですが、にんにくそのものに含まれている成分のアリイン、硫化水素、スルフィド類にも血液の降下作用があります。
また、体にうれしい成分が豊富に含まれているため、日常生活で積極的に摂り入れるようにして下さい。
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