生姜が持つ10の効能と4つの副作用について知っておこう!

生姜といえば体を温める効果があることで有名な食べ物で、女性に人気ですよね。
しかし!生姜にはそれ以外にも体に良い効能があることをご存知でしょうか?
今回は、生姜の効能や摂取量、また過剰摂取による副作用について紹介していきます。
生姜が身体に与える有効成分について
まず生姜について簡単に説明します。
生姜の原産地はインドからマレー半島といった南アジアに多く栽培されていて、古くから薬や香辛料として使用されています。
もちろん日本でも多く栽培されいて、ビタミンB6やカリウム、マグネシウムなど栄養素が豊富に含まれています。
生姜には
- ジンゲロール
- ショウガオール
- ジンゲロン
の3つの主要成分が含まれていて、生の生姜にはジンゲロール、加熱・乾燥をするとショウガオール・ジンゲロンに変化します。
ちなみに、ショウガオールが微量の成分で分解し、生成したものがジンゲロンになります。
生姜の効能で一番有名なのが、血行促進をして、発汗したり、体を芯まで温めて冷えを改善してくれることだと思います。
血行促進だけじゃない!生姜の10の効能とは?
生姜の効能と言えばやはり「血行促進や温活」ですよね。しかし、それ以外にもたくさんの効能があるので、10個をピックアップし紹介していきます。
①生理痛の緩和
生姜には鎮静効果があるのは知っていますか?さらに血流改善効果があり、体を温めるので、女性にとって辛い生理痛の緩和に効果を発揮します。
また生理中に生姜を取り入れると、吐き気を軽減させる効果があることもわかっています。ぜひ生理中は特に体も冷えるので、生姜を摂取していきましょう。
②抗炎症作用
生姜には、フィトケミカルと言われる抗酸化物質に似た化合物が配合されて、細胞の傷を減少させる効果があります。さらに細胞に炎症を伝える伝達活動を抑えてくれる効果があるので、炎症自体が発生するのを抑える効果があります。
③ダイエット効果
生姜には、脂肪の吸収を抑えたり、血行促進効果によって脂肪の燃焼をサポートする効果があります。そのため、女性には嬉しいダイエット効果が期待出来ます。
④免疫力を高める
生姜のジンゲロールには、強い抗菌作用や、抗ウイルス作用があることがわかりました。特に緑茶と一緒に摂取することで、免疫力をアップさせ病気に負けない体を作ることが出来ます。
⑤便秘改善効果
ジンゲロンには、体を温めて腸の蠕動運動を活性化させる効果があります。腸の動きが活発になるということは、便通が改善されスッキリと排便することが出来、ポッコリお腹の解消にも繋がります。
⑥アンチエイジング効果
生姜には、抗酸化作用があり体を活性酵素から守ってくれる効果があります。活性酵素は紫外線やストレスで日々私達の体に発生しているもので、シミやシワの原因になるものです。生姜には抗酸化作用があるので、肌を美しくするアンチエイジング効果が期待出来ます。
⑦がんのリスクを下げる
生姜には、細胞を保護する作用があり、長期的に摂取することで、特定のがんに対してがん細胞の増殖を低下させることが発見されました。また、がんを化学療法や、放射治療の感受性を高めるサポートをしてくれる可能性があることもわかっています。
⑧心臓病の予防
生姜には、抗炎症化合物が含まれていて、定期的に摂取することでコレステロール値や血糖値を下げる効果があると言われています。
コレステロール値を下げたり、血糖値を下げる働きをするということは心臓病のリスクを低下させます。しかし、注意してほしいのが生姜ばかりを食べていればいいということではなく、あくまでもバランスのいい食事に生姜をプラスすることが大切です。
⑨糖尿病のリスクの低下
生姜の活性化合物には、インスリンの代謝の改善効果があります。乾燥した生姜や生の生姜を常備しておき、料理に入れたりスムージーにして飲むと便利です。
⑩胃の調子を整える
生姜は消化器官にメリットがあると言われていて
- 吐き気
- 胃の不調
- 嘔吐
といった胃の調子を悪くしているものに作用し、胃の中の食べ物を消化・吸収しやすくする効果があります。
特に妊娠中の女性にはつわりを和らげる作用も持っています。
生姜の1日の摂取量は?
生姜の1日の摂取量は1日10g、乾燥パウダーの場合1日1g程度です。1日10gというと、スライスの生姜で6~7枚ほどです。
特に乾燥状態は、効果も高く過剰摂取をしやすい傾向にあるので、摂取する際には十分注意が必要です。
意外に少なく感じる方も多いと思います。生姜が大好きでもっともっと取りたいと思っている方も多いと思いますが、過剰摂取はこれから紹介する副作用に繋がるので適量はしっかり守りましょう。
過剰摂取危険!生姜でも副作用はあります!
生姜は体にいいとわかっていて、ついつい食べすぎてしまうなんてことも多いと思います。少し食べ過ぎたという分には体に害はありませんが、過剰摂取は副作用を引き起こすので注意が必要です。
①胃痛・下痢
生姜は胃や腸に作用して、腹痛や吐き気を抑える効果があるのは、上でも書きましたね。しかし過剰摂取をすると、胃や腸を刺激してしまい、逆に腹痛や下痢を引き起こす可能性があります。
もともと胃腸が弱いという方、胃に疾患があるという方は注意して下さいね。
②アレルギー
サプリメントは1日の摂取量が決められているので、その摂取量を必ず守りましょう。もしそれでも動悸やかゆみなどの症状が出たら服用を中止して、病院を受診して下さいね。
③胸焼け
ストレスで十二指腸潰瘍を発症していたり、その他消化器官に病気がある場合は摂取を控えてた方がいいでしょう。
食道への刺激があるので、口や喉に痛みがあるときに摂取すると症状が悪化する可能性があります。
④子供への摂取は控える
6歳以下の子供に乾燥状態の生姜を過剰摂取することは控えましょう。
ぜひ適量を守り心配な場合は少なくして与えましょう。
1日の摂取量を守って健康に!綺麗に!生姜パワーを実感する
生姜は血行促進だけでなく、胃や腸の不調を改善したり、様々な病気の予防やダイエット効果、アンチエイジングなど、体の全身に効果があります。
しかし、いくら食品である生姜とはいえ過剰摂取は、副作用が出てしまうこともあります。
生姜を上手に取り入れて、年齢に負けない元気な体を作りましょう!
記事執筆・監修

アイカ製薬株式会社 代表取締役
大久保 愛
漢方薬剤師/国際中医師/国際中医美容師
幼少よりひどいアトピー性皮膚炎に悩み地元秋田で薬草の勉強をし、のちに薬剤師となる。
その後、体質改善に興味をもち北京中医薬大学で漢方・薬膳・美容を学ぶ。
漢方薬局、調剤薬局、エステ、整体などの経営を経て美容・医療の専門家として商品開発・医療ジャーナリスト・企業コンサルなどを行う。
新着記事

ブロッコリースプラウトに秘められた効果とは?【はんなり通信vol.115】

荒れた手は老けて見える!?毎日のケアで労るべし

冷え性は4つのタイプあり!自分はどのタイプ?適切な冷え性対策とは?

大豆イソフラボンは太る?摂り過ぎによる症状から健康作用まで解説
