乳酸菌の効果や効能と、たくさんの種類について

乳酸菌と言えば腸の環境を整えることで有名な成分ですよね!しかし、実は腸内だけでなく全身に嬉しい効果があるのは知っていますか?
またどの効果を得たいかによって、当てはまる乳酸菌が違います。
今回は乳酸菌の効果や効能、種類について見ていきます。
乳酸菌について
乳酸菌って名前はよく聞くけど、実際に説明出来ない!今さら聞けないなんて方も多いはず。まずは乳酸菌について知っておきましょう!
乳酸菌とは、私達の腸の中でブドウ糖や、オリゴ糖などを餌にして乳酸を発生させているすべての細菌のことを言います。
乳酸菌は腸内で1週間程度しか生きられず、腸内で常に増殖と死滅を繰り返して、死滅したものは体の外に排出されます。
ちなみにこの乳酸菌はストレスや飲酒、老化によってどんどん減っていくので、毎日摂取することが大切です。
乳酸菌の種類と効果や効能
乳酸菌にはたくさんの種類があり、その菌によって効果が異なります。乳酸菌の効果や、どの乳酸菌にどんな効果があるのかまとめてみたので、ぜひ読んでみて下さいね。
①整腸作用
乳酸菌の効果で誰もが知っているのが、この整腸作用だと思います。乳酸菌を摂取すると善玉菌が増え、悪玉菌を抑制して腸内細菌(腸内フローラ)のバランスを改善して、便秘解消効果があります。
ちなみ腸内フローラとは何かというと、腸内には1000兆の細菌が住んでいて、それが腸壁にくっついていて、顕微鏡で見るとお花畑のように見えることからこの名前が付きました。
●整腸作用が高い乳酸菌
- L-ガゼイ・シロタ株
- LGG乳酸菌
- ガゼリ菌CP-23
- L881乳酸菌
- 植物性乳酸菌HSK201
②免疫力向上
免疫細胞の7割は腸内で作られていると言われていて、腸内環境を整えることは、免疫力を高めて、感染症の予防に効果を発揮します。
乳酸菌が直接免疫細胞に作用するタイプと、乳酸菌が作り出す物質が免疫細胞を活性化させる2つのタイプがあります。
●免疫力向上効果のある乳酸菌
- R-1乳酸菌
- プラズマ乳酸菌
- シールド乳酸菌
- ラブレ菌
- 乳酸菌HK L-137
- 乳酸菌シロタ株
- 乳酸菌1073R-1 株
- FTF-2001 乳酸菌
③がん予防
腸内にいる悪玉菌には、有害物質を発生させてしまい、これががんの原因になることがあります。乳酸菌には腸内細菌のバランスを整えて、悪玉菌が作る有害物質を減少させる効果や、乳酸菌に有害物質を吸着して、体の外に排出する効果が認められています。
また免疫細胞であるナチュラルキラー細胞というのが乳酸菌によって活性化されるのも、がん予防に繋がります。
●がん予防に効果のある乳酸菌
- L-ガゼイ・シロタ株
- ビフィズス菌LKM512
- ビフィズス菌BB536菌
④抗アレルギー作用
花粉症などのアレルギーの症状は、Th1細胞とTh2細胞のバランスが乱れることによって起こります。
乳酸菌にはこの2つの細胞のバランスを整える、免疫調節機能があり正常なバランスに近づけることで、アレルギーの症状緩和効果があります。
●抗アレルギー作用がある乳酸菌
- リレクト乳酸菌
- L-92 乳酸菌
- KW乳酸菌
- LGG乳酸菌
⑤コレステロール値を下げる
乳酸菌には、コレステロール値を低くする効果があることがわかってます。コレステロールが高いと、血管に悪影響があり動脈硬化の原因にもなります。
●コレステロール値を下げる効果のある乳酸菌
- ビフィズス菌BB536株
- LGG乳酸菌
⑥内臓脂肪を減らす
腸内環境を整えると、いわゆる「でぶ菌」と呼ばれるクロストリジウムや、ファーミキューテスなどの悪玉菌を減らすことが出来るので、痩せやすい体を手に入れることが出来ます。
内臓脂肪を減らす、特定健康保険食品にも認定されている乳酸菌もあります。
●内臓脂肪を減らす効果のある乳酸菌
- ガセリ菌SP株
- CP1563株
- ガネデン乳酸菌
- 酪酸菌
- スマート菌
⑦口の中のトラブル改善
乳酸菌は腸内ではなく、口の中にも良い効果があるのは知っていますか?虫歯の原因となるミュータンス菌や歯周病の原因となるジンジバリス菌を抑制して、虫歯や歯周病予防にも作用してくれます。
虫歯や歯周病予防になるということは口臭対策にもなり、今注目を集めている効果になります。
●口の中のトラブル改善効果のある乳酸菌
- BLIS M18
- L8020乳酸菌
- LS1菌
- ロイテリ菌プロデンティス
⑧抗ストレス作用・睡眠改善
脳腸相関という言葉があるのは知っていますか?これは、腸と脳は密接に関わっていて、ストレスを感じていると腸内バランスが崩れることがわかっています。
乳酸菌を摂取することで、胃腸のバランスが改善されるのでストレスの軽減効果が期待出来るのです。
さらにストレスを軽減するということは、睡眠の質を改善する効果も発揮します。
●抗ストレス作用・睡眠改善効果のある乳酸菌
- プレミアガゼリ菌CP2305株
- ビフィズス菌B・ビフィダムY株
⑨ピロリ菌抑制効果
ピロリ菌は炎症を引き起こして胃がんの原因にもなる怖い菌です。乳酸菌にはこのピロリ菌を抑制する効果もあります。
●ピロリ菌抑制効果のある乳酸菌
- 乳酸菌LG21株
- ロイテリ菌プロデンティス
⑩美肌効果
腸内環境が乱れると、本来体の外に排出される老廃物が、体内に留まることになりその結果、肌荒れやニキビなど肌トラブルの原因になります。
乳酸菌には腸内環境を改善する効果があるので、肌トラブルの改善や予防効果があります。さらに、アンチエイジング作用のある物質を腸内で作り出す乳酸菌もあります。
●美肌効果のある乳酸菌
- プラズマ乳酸菌
- 乳酸菌H61株L
- LK-117
1日摂取量とタイミング
乳酸菌は体に良いとわかっていても、実際にどのくらい食べていいのか、さらにどのタイミングで摂取していいのかわからないという方も多いと思います。
そこで乳酸菌の摂取量やタイミングについて見ていきましょう!
●摂取量
乳酸菌はヨーグルトに多く含まれていますが、身体活動レベルが低めの場合1日100g~200g摂取すると良いと言われています。
このとき摂取するヨーグルトは無糖の物を選びましょう。そして乳酸菌は摂取量よりも、毎日継続することが大切です。
さらに、乳酸期は種類によってその人に合う合わないがあるので、1ヶ月程度継続しても改善が見られない場合は、違う種類の乳酸菌を試してみましょう。
自分にあった乳酸菌を見つけることが大切です!
●タイミング
乳酸菌を摂取するタイミングは「食後」です。
乳酸菌は、胃酸に弱く空腹のまま摂取すると胃酸によって死滅してしまうので、効果が薄くなってしまいます。
そこで食後の胃に食物が入った状態で、胃酸が薄くなっているときに摂取するのがいいと言われています。
またヨーグルトは新鮮なものほど乳酸菌が多く配合されていて、日数が経つほど減少していきます。
製造日が早いうちに乳酸菌を摂取することが大切です。
まとめ
乳酸菌は、体の腸内に住んでいてたくさんの種類があり、効果別に特化している乳酸菌が違うということがわかりましたね。
また自分に合う合わない乳酸菌があるので、おすすめはこれ!と断定出来ません。自分で試してみて、なかなか効果が実感出来ないという場合は、ぜひ違う乳酸菌を試してみましょう。
毎日欠かさず取り入れることで、心も体も肌も健康を手に入れましょう!