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起立性調節障害とうつ病の関係性!原因や症状からみる違いを解説

精心

起立性調節障害とうつ病にはどのような違いがあるのでしょうか。

この二つの症状は確かに似ているため間違われやすい病気で、誤診も多いと言われています。

そこで今回は、この起立性調節障害とうつ病に、どのような違いがあるのかについて詳しく解説します。

起立性調節障害とうつ病の関係性

関係性

起立性調節障害もうつ病も、寝起きからお昼の時間帯の午前中にかけて調子が悪く元気がでないといった面では似ている部分のある症状です。

起立性調節障害の主な症状は、立ちくらみ、失神、気分不良、朝起床困難、頭痛、腹痛、動悸、午前中に調子が悪く午後に回復する、食欲不振、顔色が悪いなどの症状があり、うつ病にも似たような症状が現われることがあります。

起立性調節障害は思春期の子供の10人に1人の確率で発症する病気で、早いと小学校低学年からこの病気の症状で苦しんでいます。

また、起立性調節障害よりもうつ病のほうが認知度が高いため、うつ病なのではないかと精神科や心療内科を受診してしまうことがあるようです。

しかし、専門外の科に受診することで、うつ病と誤診をされてしまうことがあるようです。

起立性調節障害とうつ病の違い

精神病 違い

起立性調節障害とうつ病は、症状が似ていますが、全く違う病気です。

大きな違いとしては、症状の現れ方の時間帯にあります。

起立性調節障害は、朝起きてから午前中の時間帯に症状が強くあらわれ、午後にかけて症状は緩和していき、夜には症状が見られないといった特徴があります。

一方、うつ病はこのような時間の波はなく、1日中症状があらわれているのが一般的です。

このような大きな違いがあるので、自分の子供に似たような症状が見られるような場合は、うつ病なのではないかと決めつけて精神科や心療内科を受診するのではなく、起立性調節障害も念頭にいれ小児科医に相談するのも良いと思います。

起立性調節障害の症状と特徴

起立性調節障害で一般的に見られる症状は、立ちくらみ、気分不良、イライラ、動悸、起きられない、寝られない、集中力の低下、失神、頭痛などがあります。

症状は午前中に強く午後には軽減する傾向があり、症状は立位や座位で増強し、臥位にて軽減します。
重症の場合は、臥位でも倦怠感が強く起き上がれないこともあります。

夜になると元気になる特徴があるので、スマホやテレビを見て夜に目がさえて寝られず、起床時刻が遅くなるといった悪循環も発生させてしまうことが多いです。

うつ病の症状と特徴

16人に1人が、生涯にうつ病を経験しているといったデータがあります。

このうつ病には「こころの症状」と「からだの症状」があります。

こころの症状には、抑うつ気分、不安・あせり、喜びの喪失、意欲の低下、自分を責める、会話が頭に入ってこないなどがあります。

また、からだの症状には、睡眠障害、食欲の減退、疲労感・倦怠感、動悸、口が渇く、からだの重さや痛みなどがあります。

診断を間違えやすいのは、このように起立性調節障害と似た症状が多いためでもあります。

起立性調節障害は小児科医へ

小児科医

科が違うと診断名も治療法も変わってしまうことがあります。

お子さんに起立性調節障害の疑いがあるような場合は、まずは小児科医を受診してみましょう。

起立性調節障害でうつ病の治療は危険

親 子供 医者
本来であれば、人間は立った状態でも座った状態でも、全身の血流を安定させることができるのですが、これは自律神経の調節機能によるものです。

この機能に異常がみられると、血圧を上げる「交感神経」と血圧を下げる「副交感神経」のバランスが崩れてしまいます。

起き上がった際、体や脳への血流が少なくなり、頭痛や立ちくらみ、全身の倦怠感などの症状が出るのですが、起立性調節障害はこの自律神経のバランスが崩れていることが要因なのではないかと考えられています。

そのため、うつ病の治療とは方針が異なります。

万が一うつ病と判断され抗うつ薬を服用した場合には、何か別の症状が出たときに、抗うつ薬の副作用として片付けられてしまうこともあります。

また、起立性調節障害の明確な原因は明らかになっていませんが、遺伝的な体質や精神的ストレス、生活習慣なども関係していると考えられ、日本小児心身医学会によると、軽症も含め小学生の約5%、中学生の約10%が起立性調節障害(OD)と推計しています。

起立性調節障害はうつ病の原因に繋がる

子供 病気

起立性調節障害の症状が現われはじめた初期の段階でそのまま放置してしまうと、難治性になる傾向があります。

そこから偏頭痛や過敏性腸症候群、うつ病などの合併症を起こしてしまい、病状を長年に渡り引きずってしまうことになりかねません。

まずは、両親や家族が学校の先生など周囲の大人と連携をとり、不安になっている子供の気持ちに寄り添うようにして下さい。

起立性調節障害は、その症状から「怠けている」「サボっている」と思われがちですが、症状を発症している子供は、朝起きたくても起きられない、学校へ行きたくてもいけない、勉強に集中したくても集中できない状態です。

このような状態の子供にきつく当たってしまうと、精神的にダメージをうけ、そのままうつ病に発展してしまうこともあります。

症状に応じて、適切な生活指導、病院での治療が必要です。

しっかりと子どもの症状と向き合い、不安になっている子供の気持ちに寄り添い、精神的なサポートをおこなっていきましょう。

起立性調節障害は親の理解が大切

子供 入院

なぜそのような症状になっているのかをまず親がしっかりと理解することが大切です。

怒ったり焦ったりせずにしっかりと見守りながら治療をするようにして下さい。

また、子供がなぜそんな状態になってしまっているのかを本人に分からせてあげることも大切です。

小児科を受診して、どうしてその症状がでているのかを専門医から直接聞くと、精神的に落ち着くこともあります。

まとめ

いかがでしたか?

今回は、起立性調節障害とうつ病に、どのような違いがあるのかについて詳しく紹介してきました。

起立性調節障害とうつ病は全く違う病気で、この2つの病気の大きな違いは、時間帯によって症状の強弱があるということです。

起立性調節障害の症状では、急に立ち上がると、ひどいめまいや立ちくらみを起こすことがあり、長い間立っていると、気分が悪くなり、冷や汗が出て、しゃがみこんだりしてしまい、ひどいと意識を失ってしまうこともあるので、自分の子供になにか似たような症状が見られるような場合は、怒ったりせずにその症状としっかりと向き合ってあげるようにして下さい。

また、起立性調節障害は放置してしまうとうつ病を併発してしまうこともあります。

そのまま放置するようなことはせずに、小児科で一度相談してみましょう。