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起立性調節障害の治療法とは?症状を改善させる方法について解説

医者と子供

起立性調節障害(OD)の概要

概要

起立性調節障害は、思春期の方が発症することの多い自律神経機能不全の一つで、たちくらみを始めとした頭痛や動悸、失神、倦怠感などが現れる病気です。

以前は思春期の時期に起こる生理的現象で予後は特に問題ないとされていましたが、近年の研究で、重症起立性調節障害は自律神経による循環調節が障害され日常生活が著しく損なわれてしまうのではないかと危険されるようになりました。

この起立性調節障害で起こる症状が長期に及ぶと、不登校状態やひきこもりを起こしてしまい学校生活だけでなく、その後の社会復帰に大きな支障となると指摘されています。

起立性調節障害の成因

自律神経

起立性調節障害はどのようなことが原因で発症してしまうのでしょうか。

起立性調節障害の多くは、自律神経の働きに問題があり起きるとされています。

自律神経とは、血圧や心臓、呼吸、汗、体温などの調節に当たる重要な神経で、自分の意志ではコントロールすることができない部分です。

自律神経には、交感神経と副交感神経の2種類があり、それぞれが、反対の作用をすることで体の働きのバランスをとっているのですが、起立性調節障害が起こると、この自律神経の働きが弱くなってしまうため、脳や心臓への血液が不足してしまい、立ちくらみや動悸などの症状が出るとされています。

起立性調節障害の種類

調子の悪い男の子
起立性調節障害には、身体疾患として扱う「身体型」と心身症として扱う「心身症型」の2種類があります。

身体型

起立性調節障害の身体型は、軽症の症状で、一般の中学生の10%を占めていると言われています。

症状はそこまで重くない為、体調がすぐれない程度にとらえて病院を受診しない方も多いとされているので、軽症例の絶対数は多いと言われています。

心身症型

心身症型は、中等症以上の起立性調節障害です。

症状が重くなってしまうことから、心療内科や精神科を訪れる患者も少なくないとされています。

病院を受診する例としては、遅刻や欠勤などほとんどのケースが学校生活に支障をきたしていることからはじまります。

本人にも自覚はあるのですが、どうすることもできないため精神的にストレスとなってしまうのです。

起立性調節障害の問題点

考える女性

起立性調節障害の問題点は、身体型としての要素が強いという点から、低血圧に対する昇圧剤、頭痛に対する鎮痛剤、下痢に対する整腸剤などといった対症療法が多く、身体疾患としてしか治療していないケースが多いことです。

純粋に身体疾患として扱える症例もあるので全てが問題ではありませんが、長引く遅刻や欠席などで、心身症型の疑いがあるようなときにはその治療も必要となります。
現在は、インターネットを使い簡単に情報を収集できる反面、起立性調節障害が起こっている本人だけでなく、親までもが身体型の症状だけだと信じ込んでしまい、受診時に医師にそのように伝え心身症型の症状を見落としてしまうこともあるようです。

起立性調節障害の治療法

寝込んでる子供

本題となる起立性調節障害の治療法です。

起立性調節障害の診断には、大症状、小症状が起こってないかを問診します。

大症状には、立ちくらみ、めまい、貧血・失神、動悸、朝起きられない症状があるかなどを確認し、小症状では、顔色、食欲について、腹痛、疲れやすくはないか、頭痛はあるかなどを確認します。

このようなさまざまな問診で診断を行い、「身体型」なのか「心身症型」なのかを切り分けていきます。

起立性調節障害と判断された場合は、症状に合わせて次の5つの治療を行います。

  • ・一般療法
  • ・自律訓練法
  • ・理学療法
  • ・心理療法
  • ・薬物療法

症状に合わせて上記の5つの治療を行います。

一般療法

一般療法は、生活のリズムを整えるための治療法です。

早寝早起きや軽い運動、寝起き時の姿勢や食事の仕方など日常生活の中でできる方法で治療を行います。

症状が重度ではない軽度のときに用いられる治療法です。

自律訓練法

こちらも軽度の症状に対して自宅でできる治療法です。

自律神経の機能を高める訓練法で症状改善を目指します。

理学療法

理学療法は、基本的動作能力の回復を図るために用いられる方法で、治療体操やその他の運動を行わせて行い、場合によっては電気療法、マッサージ、温熱、その他の物理的手段を加えて行う治療法です。

症状が少し重いと判断された場合に用いられることがあります。

心理療法

起立性調節障害での心理療法は、物理的、化学的手段に拠らず、教示、対話、訓練を通して認知、情緒、行動などに変容をもたらすことで、起立性調節障害を緩和・治療を試みる方法です。

精神的健康の回復、保持、増進を図り、病気に隠されている心の問題を解決します。

薬物療法

問題となっている症状に対して投薬することで症状を改善させる方法です。

メトリジン、リズミックなどの薬を用いて症状を改善できるかを試し、無効な場合には薬を変更して治療を行います。

まとめ

いかがでしたか?

今回は、起立性調節障害の治療法について詳しく紹介しました。

起立性調節障害は、思春期を迎えた方の約10%もの方が悩まされている病気です。

こどもと一緒にその症状に向き合って、解決方法を見つけていくが大切です。

少しでも思い当たるような症状があれば、重症化してしまう前に、病院を受診して治療するようにしましょう。