高齢の方要注意!老人性難聴とは?サプリメントのすすめ

高齢になると聞き取りにくくなった、ゆっくり耳元で話してくれないとわからない・・・それは老人性難聴といいます。
今回は老人性難聴の基礎知識、難聴のサプリメントに効果あるのか、さらに悪化させない方法などを紹介していきます。
老人性難聴とは?
老人性難聴とは、感音性難聴に分類されていて、年齢とともに発症する難聴です。高い音から聞き取りにくくなり、特に「サ行」「カ行」「ハ行」が聞き取りにくくなり、さらに早口で話されるとそのスピードについていけなくなります。
一方で、低い音は聞き取れるので、自然と低い声になりがちな会話(悪口)は聞こえてきてしまうのが特徴です。
老人性難聴は様々な原因がありますが
- 耳に影響するストレスホルモンが年齢によって増える
- ストレスによる耳の中の血流が悪くなっている
- 加齢によって音を伝える細胞が減る
これらが挙げられます。
ちなみにストレスホルモンはコルチゾールのことをいいます。
老人性難聴の頻度
どのような頻度で起こると「老人性難聴」と診断されるのでしょうか? これはWHO(世界保健機関)で基準が定められていて、一般的に難聴とは平均聴力レベルが25dbHLを超えると難聴と定義しています。
発症頻度を年齢区分で見てみると、65歳以上から老人性難聴は急激に増加して、75歳以上では男性7割、女性は6割、60歳になると男性8割、女性は7割と多くの方が老人性難聴を発症しているというデータがあります。
老人性難聴は認知症のリスクあり
近年、「難聴」自体が認知症のリスクがあるという論文が発表され話題になりました。ですが、認知症の原因ははっきりとわかっていません。
しかし、難聴を回避できれば認知症の発生率を約9%も減らせると言われており、難聴が認知症と何らかの関係があることが、今後も研究されていくようです。
老人性難聴はサプリメントが効果あり!
- ・ビタミンB12
- ・蜂の子
- ・ナギイカダエキス
- ・イチョウ葉エキス
について、下記でその効果を詳しくご紹介します。
近年「難聴サプリメント」が多く販売されていて、注目を集めています。
難聴サプリメントに配合されている代表的な成分と、その効果について紹介します。
①ビタミンB12
ビタミンB12は耳鳴りや難聴の治療薬としてもよく処方されます。血液の循環を良くする効果や、末梢神経を修復する効果があるので、難聴改善効果があると言われています。
②蜂の子
蜂の子については前の記事で詳しく解説していますが、こちらでも軽く触れていきます。
より詳しく知りたい方はこちらの記事を一度読んでみてください。
難聴サプリメントでよく配合されていて、コルチゾールを低下させる働きがあるとされています。
コルチゾールとは、先程書いた、ストレスホルモンのことで、蝸牛に多く受容体があると言われており、蓄積されると難聴の原因になると言われています。
またコルチゾールは年齢とともに増加するので、老人性難聴の引き金になることも考えられています。
蜂の子にはそのコルチゾールを低下させる効果があり、難聴対策に効果があると注目を集めています。
③ナギイカダエキス
ナギイカダエキスには、サポニンという成分が含まれていて、血流改善効果があります。毛細血管を広げ、末梢血管の血液が滞るのを防ぎます。
さらに抗酸化作用にすぐれていて、耳のむくみ改善や難聴に効果があると言われています。
④イチョウ葉エキス
こちらも抗酸化作用に優れていています。さらに、血管に作用して血流改善にも効果を発揮します。
とくにビタミンB12、蜂の子、ナギイカダエキス、イチョウ葉エキスはよく見られる成分だと思います。
難聴サプリメントの特徴は、ストレスから体を守り血液の循環を改善する働きを持っていることです。
ただ、これらの成分を自分で集めて毎日食べるのは非常に難しいです。
そのためサプリメントで毎日気軽に耳のケアをするのがおすすめです!
老人性難聴を遅らせる方法は?
- ・血流をよくする
- ・大きな音は避ける
- ・ストレスをためない
について、下記でその効果を詳しくご紹介します。
老人性難聴は多くの方は歳のせいだから仕方がない!と思って放置しがちです。しかし、サプリメント以外にも日頃の生活習慣で進行を遅らせる努力ができます。ぜひ参考にしてみて下さいね。
①耳の血流をよくする
耳の血液の循環が悪くなると、神経伝達が鈍り、難聴の進行を早めてしまう原因になります。
そこで耳の中の血流を良くするために、バランスの取れた食事や運動はやはり必要になります。
特にビタミンBは積極的な摂取が推奨されていて、ほうれん草や人参、たまねぎ、人参、ニラ、大根、かぼちゃ、シュンギクなどがあります。
ビタミンB1の他にもビタミンB2やビタミンB12は難聴を改善するために役立つので意識的に取り入れるようにしましょう。
②大きな音は避ける
聞こえにくいからといって、大きな音を聞いていると余計に難聴を加速させてしまいます。騒音レベルが低い環境で、騒音をなるべく避けて生活すると難聴の悪化を防止します。
③ストレスをためない
体にストレスがかかると難聴の原因になってしまいます。そのため日頃からストレス発散方法を知っておくことが大切です。
軽い運動をしたり、デイサービスなどで会話を楽しむのも良いことです。
老人性難聴は誰でもなる可能性が高い!悪化させないように対策を立てることが大切!
老人性難聴は多くの方が経験している身近なものです。もし発症しても慌てずまずは病院を受診して他の病気が隠れていないかチェックすることが大切です。
そして、老人性難聴を悪化させないように、サプリメントを取り入れたり、耳に優しい生活習慣を心がけて下さいね。
記事執筆・監修

アイカ製薬株式会社 代表取締役
大久保 愛
漢方薬剤師/国際中医師/国際中医美容師
幼少よりひどいアトピー性皮膚炎に悩み地元秋田で薬草の勉強をし、のちに薬剤師となる。
その後、体質改善に興味をもち北京中医薬大学で漢方・薬膳・美容を学ぶ。
漢方薬局、調剤薬局、エステ、整体などの経営を経て美容・医療の専門家として商品開発・医療ジャーナリスト・企業コンサルなどを行う。
新着記事

ブロッコリースプラウトに秘められた効果とは?【はんなり通信vol.115】

荒れた手は老けて見える!?毎日のケアで労るべし

【簡単】今日からの白髪対策4選【はんなり通信vol.114】

冬に気をつけたい換気と加湿【はんなり通信vol.113】
