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【蔓延するウイルス】風邪や食中毒はどうやって起きるの?【はんなり通信vol.109】

こんにちは!
寒い!けれど空気の入れ替えのために換気をしなくては…という具合に例年より寒い毎日を送っています。

今回のはんなり通信は、特に寒い時期に蔓延する風邪の原因のウイルスや食べ物によって不快な症状をもたらすウイルスたちの種類や感染経路などについてお話ししていきます。
 

風邪の原因となるウイルス!症状とメカニズム


風邪は、正式には風邪症候群といって上気道(鼻やのど、副鼻腔)の急性炎症の総称です。
鼻やのどの粘膜に微生物が感染し起こります。
風邪の原因となる微生物の約90%がウイルスといわれており、ウイルス以外には細菌、マイコプラズマ、クラミジアなどが挙げられます。

なので勘違いしてしまいがちなのが、体を冷やしてしまったから、健康状態が悪いから風邪を引くというのは厳密にいうと違います。
ですが、微生物が体内に侵入してきたとき、それらによってウイルスが増殖しやすい環境だったり、抵抗力が弱まっていたりすると風邪を引いてしまう恐れがあります。
 

ウイルスの種類

一言にウイルスと言っても様々な種類があります。
 

◯ライノウイルス

風邪の原因の約30から40%を占めるのがこのウイルス。秋や春に多く、主に鼻風邪を引き起こす。
 

◯コロナウイルス

ライノウイルスの次に多く、主に冬に流行する。鼻やのどの症状を起こす。(※新型コロナウイルスを除く)
 

◯アデノウイルス

冬から夏にかけて多い。プール熱の原因もこのウイルス。咽頭炎や気管支炎、結膜炎なども起こす。
 

◯ヒトメタニューモウイルス

年間通じて流行するが冬に多い。乳幼児に感染すると気管支炎や肺炎を起こす場合がある。
 

◯パラインフルエンザウイルス

鼻やのどの風邪を起こすウイルスで、子供に感染すると大人より重症になりやすい。秋に流行する型と春から夏に流行する型がある。
 
 
また、同じウイルスでもいくつもの型があり、それが年々変異します。
このため、一度感染したウイルスに対抗する免疫ができたとしても、次々に新しいウイルスに感染するため、繰り返し風邪をひいてしまいます。
 

ウイルスが体内に入り感染したら辛い症状が起きる原因は?

口や鼻などから入ってきたウイルスを異物だと認識し、粘液にウイルスを付着させ、外に出すように促します。
その際にくしゃみや咳、鼻水、たんなどが出ます。それでも外に出せなかった場合、粘膜内部に炎症が起き、鼻詰まりや喉の痛みといった症状を引き起こします。そしてウイルスと戦うために発熱をし、免疫の働きを活発化させます。

人が一年間に引く風邪の回数は平均3〜6回です。普通の風邪は4日〜7日ほどで完治し、発熱が3日以上続くことはほとんどありません。
しかし風邪が長引き、他の病気にかかってしまったり合併症にかかると怖いです。
特に抵抗力の弱い子供や高齢者の場合、風邪を引く回数も増える傾向があり注意が必要です。
 

◯子供の風邪

年齢が低い子供ほど抵抗力が弱く、風邪を引く回数は多くなりやすいです。
また、保育園や幼稚園などでのおもちゃ、ドアノブなどを直接なめたり、これらを触った指をなめたりする間接的な接触や、風邪をひいている子供の咳やくしゃみを経由して感染することもあります。
子供は気道や鼻道などが狭いため、粘膜が腫れると呼吸困難に陥りやすかったり、体内の水分量が多いために脱水症状を起こしやすかったりします。
 

◯高齢者の風邪

高齢になると風邪の症状がはっきり現れず、知らずに重症化して肺炎を起こすこともあるので、注意が必要です。
普段から血圧や熱を測るなどの習慣を持ち、体調の変化に本人や家族が気づいたら早めに受診をしてください。
 

◯高齢者の風邪

妊婦が風邪をひいた場合、市販薬の使用には注意が必要です。かかりつけの婦人科や薬局に相談してください。
強い咳などの持続が子宮収縮を招くこともありますので、妊娠中は風邪をひかないことが大切です。
水でのうがいや手洗い、マスクなどでいつも以上にしっかりと予防をしてください。
 
 
普段から健康な人の風邪は、きちんと対処をして体を休めれば決して怖いものではありません。
ですが、お子様や高齢者、妊婦の方などは風邪くらいと軽く見てはいけません。
普段から抵抗力を高めると同時にしっかりとした予防、もしもの時に備える準備をしておきましょう。
 

食中毒の原因は?


食中毒、食あたり…どちらも同じ意味でありますが、食にあたったらとてもきついですよね。
細菌やウイルス等が胃腸に感染し炎症おこせば胃腸炎といいますが、その胃腸炎が食品を食べて起こったのならば食中毒といいます。
 

食中毒の原因になる細菌

食中毒の原因となる細菌の紹介です。
 

◯黄色ブドウ球菌

潜伏期間:3〜5時間
症状:急激な吐き気、嘔吐、腹痛、下痢
代表的な原因食品:おにぎり、お弁当などの少し時間をおいてから食べる食品
便の状態:水様便
注意点:菌が耐熱性の毒素を出すので、加熱して菌を殺しても食品中に毒素が残ってしまう
 

◯サルモネラ

潜伏期間:8〜48時間
症状:吐き気、嘔吐、腹痛、下痢、発熱
代表的な原因食品:食肉、鶏卵、乳製品
便の状態:水様便、血便など
注意点:乳幼児は少ない菌量でも感染する
 

◯カンピロバクター

潜伏期間:1〜10日
症状:吐き気、嘔吐、腹痛、下痢、発熱、頭痛
代表的な原因食品:食肉の中でも主に鶏肉
便の状態:水様便、血便など
注意点:神経障害を発症する恐れがある
 

◯O157などの腸管出血性大腸菌

潜伏期間:2〜8日
症状:激しい腹痛、血便
代表的な原因食品:食肉、生野菜、水
便の状態:鮮血便
注意点:重症化すると溶血性尿毒症症候群を起こして死亡する危険もある
 

◯腸炎ビブリオ

潜伏期間:6〜24時間
症状:激しい上腹部痛、吐き気、嘔吐
代表的な原因食品:海産物、海産物加工品
便の状態:水様便、血便など
注意点:冷凍でも長期生存できる
 

◯赤痢

潜伏期間:1〜5日
症状:高熱、下痢
代表的な原因食品:人の便や吐物で汚染された食品や水
便の状態:水様便、血便など
注意点:海外旅行中などで多くみられる
 

◯コレラ

潜伏期間:数時間〜5日
症状:大量の水様便、嘔吐、脱水
代表的な原因食品:人の便や吐物で汚染された食品や水
便の状態:ほぼ水のような水様便
注意点:海外旅行中などで多くみられる
 

食中毒の原因になるウイルス

食中毒の原因となるウイルスの紹介です。
 

◯ノロウイルス

潜伏期間:1から2日
症状:吐き気、嘔吐、下痢
代表的な原因食品:牡蠣などの二枚貝
便の状態:水様便
注意点:人から人への感染力も強く、集団感染しやすい
 

◯ロタウイルス

潜伏期間:1から3日
症状:嘔吐、下痢、脱水、発熱
代表的な原因食品:汚染された食品や水
便の状態:水様便
注意点:冬季に流行し乳幼児に多発
 

もし症状が出たら?


様々な細菌やウイルスが、食中毒の原因となりますが症状は様々です。
体の調子がおかしいなと感じたら、自分の症状とここ数日間口にしたものなどを照らし合わせ病院へ行くと診察がスムーズに行われるかもしれません。ですが、自己判断して間違った処置をするのも危険ですので、あくまでも数日間の原因を探る意味でお使いになってくださいね。

どのような菌に感染していたとしても嘔吐や下痢がある場合が脱水症状になりやすいです。
スポーツドリンクなどを用意し、こまめに飲んでください。嘔吐で飲めない場合は病院で点滴をしてもらえる場合もあります。早めの受診をされてください。

また、病院へ行く時の目安ですが、嘔吐下痢が止まらないときや便に血が混ざっている血便、脱水症状、高熱が見られる時は直ちに病院へ行き処置を受けてください。

残念ながらウイルス性の食中毒には特効薬がないそうで、症状に応じた処置をしてもらわないと危険です。嘔吐や下痢で、病院に行きにくい状況かもしれませんが、頃合いを見計って診察してもらうと安心かもしれません。
細菌による食中毒は抗生物質が効くそうなのでひどいようであれば薬を処方してもらい、安静にしてください。
 

今日からできること


食中毒は、食品をしっかり洗う、充分に加熱する、調理器具の殺菌などでも防ぐことができます。
風邪の場合もそうですが、食中毒も人から人へ感染する場合があります。生食を避けたりするのも重要ですが、手洗いうがい、マスクなどでしっかりと予防しましょう。

風邪は冬のイメージがありますが、食中毒は夏ですよね。
ですが冬だからといって食中毒にかからないわけではありません。冬に美味しい牡蠣などからノロウイルスに感染したりする場合もあります。

今年は新型コロナウイルス対策で普段から手洗いうがい、マスクやアルコール消毒など徹底した対策が行われているので風邪や食中毒も蔓延しにくい環境が整っているかと思います。
ですが完全に防げるわけではないので、もし症状が出た際は落ち着いてしっかり対処できるようにしておきたいですね。

それでは、次回のはんなり通信もお楽しみに!