花菜

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今月の薬膳

3月になりました。
暦の上では春ですが、昼夜の寒暖の差が激しく寒い日も多いですね。
今月は、冬の間に冷えてしまった体を温めて、
春へと後押ししてくれる薬膳をご紹介します。

生姜のおかゆ

生姜のおかゆ

材料

生姜ひとかけ、白菜、ニラ、残りご飯、出し(昆布、イリコ、乾燥シイタケ)それぞれ適宜

作り方

①生姜はすりおろしておく。
②ニラは小さく、白菜は食べやすい大きさに切っておく。
③残りご飯に出しを入れてトロトロになるまで炊く。
④すりおろした生姜の半分と白菜を入れてさらに炊き、最後に残りの生姜を入れ、ニラを散らす。

 呉汁

 呉汁

材料

大豆、木綿豆腐、ニラ、味噌、出し(昆布、イリコ、乾燥シイタケ)それぞれ適宜

作り方

①大豆は一晩水に浸して柔らかくする。
②木綿豆腐はさいの目に切る。ニラは小さく切る。
③目安として大豆100gに出し300ccの割合でミキサーにかけすり潰す。
④鍋に移して炊く。吹きこぼれやすいので注意。
⑤しばらくして木綿豆腐を加えて火はつけたまま味噌を溶く。
⑥最後にニラを加える。

山芋の磯辺揚げと煮物

山芋の磯辺揚げと煮物

材料

山芋、焼き海苔、生姜醤油、片栗粉、油(ココナッツオイルや菜種油など)、出し(昆布、イリコ、乾燥シイタケ)、きび砂糖、醤油、甘味噌(きび砂糖、ミリン、味噌を摺り合わせたもの)それぞれ適宜

作り方

山芋の磯辺揚げ2種
①山芋はトロロと短冊にする。
②トロロに粉のままの片栗粉を少量入れて油で揚げる(スプーンなどですくって油に落とす)。
③短冊は素揚げする。
④トロロと短冊、それぞれを揚げ終わったらすばやく焼き海苔で巻く。

山芋の煮物
①山芋は食べやすい大きさに切る。
②出しにきび砂糖、醤油で味付けして山芋を煮る。
③甘味噌をかけていただく。

薬膳コラム

分量表示の「適宜」には理由が…。
郷田さんのレシピには「適宜」という分量表示が多いと感じませんか?実は、これには理由があるそうです。表示分量に頼りがちになると、自分なりの味の工夫がなくなってしまいがちです。「適宜」は自分で味のイメージを膨らませ、考える機会をつくるためなのです。 塩分や糖質など食事制限がある方も、たし算や引き算をしながら、味のコントロールをしてくださいね。
郷田 美紀子
郷田 美紀子
■プロフィール
ごうだ みきこ/1948年生まれ。 家業である「郷田薬局」の管理薬剤師、百姓。薬局の隣に設けた「薬膳茶房オーガニックごうだ」で病気を薬だけではなく、「五味調和」の考え方を用いた食事で治すことを実践。2009年には宿泊施設「綾ビオスヴィレッジごうだ」をオープン。