野の小径に咲く、春の苦材を天ぷらでいただく。
材料
フキノトウ、ヨモギ、アシタバ、ミツバ、小麦粉、揚げ油 それぞれ適宜
作り方
①小麦粉を水で溶いて衣をつくる。
②フキノトウ、ヨモギ、アシタバ、ミツバを衣にくぐらせて、揚げ油で揚げる。
③カラッと揚がったら出来上がり。
酢のものなど「酸」の薬膳が「肝」をサポート。
材料
赤カブ、キビ砂糖、きび酢、海塩 それぞれ適宜
作り方
①赤かぶはスライスして薄く海塩を振り数分おいて水分を切る。
②「①」にきび砂糖少々と、きび酢を加える。
「鹹」のお出しに季節の野菜をたっぷり。
材料
イリコ、昆布、椎茸、大根、大根の葉、人参、里芋、ゴボウ、味噌 それぞれ適宜
作り方
①里芋は皮をむき、食べやすい大きさに切って茹でこぼしておく。
②椎茸、大根、大根の葉、人参、ゴボウは食べやすい大きさに切る。
③水にイリコと昆布、大根の葉以外の具材を入れて煮る。
④具材が煮えたら弱火にして味噌を溶き、最後に大根の葉を加えて火を止める。
簡単につくれる苺とヨモギの薬膳団子。
材料
苺、ヨモギ、きび砂糖、白玉粉、海塩、きな粉、粒あん それぞれ適宜
作り方
〈草餅〉ヨモギは茹でて、ミキサーでつぶす。白玉粉150ccに水120ccを注ぎ、つぶしたヨモギと海塩をひとつまみ加える。耳たぶぐらいの硬さを目安に団子にする。1種類はきな粉をまぶし、もう1種類は粒あんをトッピングする。
〈苺のお団子〉苺はミキサーでつぶす。白玉粉150ccに水120ccを注ぎ、つぶした苺ときび砂糖を加える。耳たぶぐらいの硬さを目安に団子にする。写真は丸い団子と扁平の円柱形団子。
- 分量表示の「適宜」には理由が…。
- 郷田さんのレシピには「適宜」という分量表示が多いと感じませんか?実は、これには理由があるそうです。表示分量に頼りがちになると、自分なりの味の工夫がなくなってしまいがちです。「適宜」は自分で味のイメージを膨らませ、考える機会をつくるためなのです。 塩分や糖質など食事制限がある方も、たし算や引き算をしながら、味のコントロールをしてくださいね。
郷田 美紀子
- ■プロフィール
- ごうだ みきこ/1948年生まれ。 家業である「郷田薬局」の管理薬剤師、百姓。薬局の隣に設けた「薬膳茶房オーガニックごうだ」で病気を薬だけではなく、「五味調和」の考え方を用いた食事で治すことを実践。2009年には宿泊施設「綾ビオスヴィレッジごうだ」をオープン。