花菜

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今月の薬膳

虫の音が、夜の静寂を縫うように響き渡ります。
天高く、空は澄み渡る絶好のシーズン。
果実や山海の幸など、旬の味覚もいっぱいですね。
過ごしやすい気候ですが冷えからくる肺や喉、気管支などには注意が必要です。

朝夕に少し肌寒さを感じるこの頃、肺や喉、気管支、大腸などと関係のある「辛」が痛みやすくなります。
五味調和では、秋は「辛」にあたり、中国の陰陽五行では秋の色を「白」としています。
二十四節気の「白露」や秋の異称「白秋」もここからきているのですが、
不思議なことに器官支系や大腸が痛むと肌も白っぽくカサカサした状態になります。
気管支系や大腸を痛める原因は「冷え」です。この季節は、だんだんと強まる冷気と食べものによる冷えが気になります。
意外にも、秋に旬を迎える果物たちが冷えの原因となり、むくみなどさまざまな症状となって表れるケースは多いもの。
実は、美味しい美味しい梨や柿にも、体の中の炎症や発熱による熱症状を取る「清熱(せいねつ)」の働きがあります。
熱症状がある場合はともかくとして、一般的には食べる量と時間に気をつけていただきたい食べものなのです。

サツマイモの甘酢漬け

サツマイモの甘酢漬け

「甘」「酸」「鹹」を合わせてバランスを取る。

材料

サツマイモ(大きいサイズでも可)、昆布出し、米油、きび酢、きび砂糖、薄口醤油 それぞれ適宜

作り方

①サツマイモを米油で素揚げする。サツマイモが大きいサイズの場合は、食べやすい大きさにカットしてから素揚げする。
②昆布だし、きび酢、きび砂糖、淡口醬油を合わせて一煮立ちさせる。
③「①」を「②」に漬ける。

梨の梅酢和え

梨の梅酢和え

秋の果実は体を冷さない工夫を。

材料

梨、梅肉、梅酢、ピンクペッパー それぞれ適宜

作り方

①梨はサイコロ状にカットする。
②梅肉、梅酢で「①」を和える。
③ピンクペッパーを振りかける。

柿と大根の酢のもの

柿と大根の酢のもの

柿の甘味を生かした旬の酢のもの。

材料

柿、大根、生姜、海塩、きび酢、きび砂糖 それぞれ適宜

作り方

①柿、大根、生姜、それぞれを千切りにして、海塩でもむ。
②きび酢、きび砂糖を混ぜ合わせて「①」にかける。

ナスとサツマイモの天ぷら

ナスとサツマイモの天ぷら

旬を迎える秋野菜をカラッと天ぷらでいただく。

材料

ナス、サツマイモ、小麦粉、米油(揚げ油) それぞれ適宜

作り方

①ナスとサツマイモは食べやすい大きさに切る。
②小麦粉を水に溶いて衣をつくり「①」を揚げる。

この薬膳は、郷田美紀子さんのお母様(95歳)が料理してくださったスペシャル薬膳。 お母様は毎日「自分も役に立ちたい」という思いで料理をされているのだとか。
家族の笑顔のために体を動かすことが、健康長寿の秘訣のようですね。

薬膳コラム

分量表示の「適宜」には理由が…。
郷田さんのレシピには「適宜」という分量表示が多いと感じませんか?実は、これには理由があるそうです。表示分量に頼りがちになると、自分なりの味の工夫がなくなってしまいがちです。「適宜」は自分で味のイメージを膨らませ、考える機会をつくるためなのです。 塩分や糖質など食事制限がある方も、たし算や引き算をしながら、味のコントロールをしてくださいね。
郷田 美紀子
郷田 美紀子
■プロフィール
ごうだ みきこ/1948年生まれ。 家業である「郷田薬局」の管理薬剤師、百姓。薬局の隣に設けた「薬膳茶房オーガニックごうだ」で病気を薬だけではなく、「五味調和」の考え方を用いた食事で治すことを実践。2009年には宿泊施設「綾ビオスヴィレッジごうだ」をオープン。