六月、水無月。雨に打たれる紫陽花が、お辞儀をしているように揺れています。

長雨で湿度が高くなる梅雨は、毎日がうっとうしく感じられ気分も滅入りがち。そんな時は紫陽花や菖蒲、睡蓮など梅雨にしか見られない植物の美しさを楽しんでみてはいかがですか？

ただ、気をつけていただきたいのが湿気からくる体の不調で、東洋医学でいう「湿邪」といわれるトラブルです。体の中に水が溜まって満タンになると免疫系や胃腸、自律神経などの働きに影響をあたえてしまいます。

このため、アトピー性皮膚炎や喘息などが悪化してしまうこともあるので気をつけたいものです。

この時期の食事の秘訣は、体の中の湿気を飛ばしてくれる生姜や大根、唐辛子、ニンニクなどの「辛」い食材や腎臓の働きに関係する食塩、醤油、味噌などのしょっぱい「鹹」の食材を意識的に取ることです。くれぐれも、体内に水を引く甘いお菓子や油の取り過ぎには注意してくださいね。

令和四年六月　株式会社花菜
代表取締役　吉田眞弓