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香りと記憶の関係【はんなり通信vol.111】

こんにちは!
みなさん、香水やヘアミストなど身にまとっている香りはありますか?

わたしはこれまで香水などの香りに対して、周りに迷惑をかけてしまう、食事の邪魔になるというマイナスなイメージをもっていました。
しかし、先日小さいサイズの香水をいただいたのをきっかけに「香水ってふんわり香ると気分が上がるんだ!」と気付き、それから香水をつけるようになりました。

本日は「香り」と脳の関係などをお話します。
 

香りで記憶が蘇る脳と香りの関係


香りって不思議ですよね。
例えばお線香の香りを嗅ぐと実家を思い出したり、街でふと昔の思い出が蘇ってきたり…。

わたしはインド料理屋さんにいくと、昔行ったインドをいまでも思い出します。
このように、香りが記憶を呼び起こす現象をプルースト効果といいます。

そもそもどうして、プルースト効果が起きるのでしょうか。
それは、視覚や聴覚など五感とよばれるものの中で、嗅覚だけが大脳辺縁系という脳の一部へダイレクトに伝わるからだといわれています。
この大脳辺縁系は「海馬」という記憶を司る器官を含むので、匂いを嗅ぐ→記憶と直結しています。

しかも、この大脳辺縁系には「扁桃体」という、なにが心地よくて、なにが不快なのかなどの情緒を司る器官も含まれているので無意識に印象が決まります。
例えば、カレーの匂いを嗅いだときに「お腹がすいた」と思うのも扁桃体の働きによるものです。
さらに驚きなのが、香りは第一印象(見た目)よりも早く脳に届き、なんとそのスピードは0.2秒以下だとか…。

つまり、香りは相手からの印象を変えることができ、良く思われることも悪く思われることもできる手段になるということです。
 

香りで印象は変わる!プルースト効果を活用せよ

香りで記憶が蘇ることをプルースト効果と呼びますが、これを上手く使うタイミングがあります。
 

◯理想の自分になりたいとき

ビジネスシーン、デートなどで「こんなふうに思われたい」という理想の自分を印象付けたいと思うことってありますよね。
リッチ、仕事ができそう、セクシー、さわやか、自分が相手にどんな風に思われたいかで香りを変えるのです。
 

◯思い出として強く残したいとき

結婚式、家族旅行、大事な記念日など「この日を大事にしたい」と思うことってありますよね。
そんなイベントの1週間前くらいから香水などをつけてみてください。
数年後、数十年後もそのときの香りを嗅ぐと鮮明に記憶が思い出されて、懐かしくて切なくて愛おしい気持ちになると思います。

1点注意すべきは、思い出と香りを紐付けたいときにはずっと同じ香りを使うこと。
人間は何度も同じ香りを嗅ぐと本能で親近感をもちます。例えば、何度も同じ人に会っているとだんだん惹かれていったりしますよね。

同じ香りを繰り返し嗅いでいると、無意識に親近感がでてくるのです。
それは相手の印象や感情にも左右されますが、接触回数(同じ香りを嗅ぐ回数)が増えるのでより記憶に刻まれます。
印象を強く残したいときに、香りと思い出を紐付けするってなんだか素敵だと思いませんか?
 

変化を楽しんでこそ香水!香水の魅力と重ね付けのコツ


日本人はヨーロッパ人やアメリカ人に比べて香水やデオドラントの習慣があまりありません。
そもそも、外国人は体臭が強い上に毎日シャワーを浴びる文化がなかったりするので、体の匂いを隠すために香水をつけるんだそうです。

日本はどちらかといえば香りに繊細なので、強い香水の匂いに嫌悪感を抱いてしまう人も多いと思います。
実際に食事の場や電車などで香水の匂いが強いと気分が悪くなったりしますよね。

ですが、香水はTPOと量にさえ気をつければ素敵な気分になれるものですし、香りの変化を楽しむことができます。
香水は基本的に肌につけるもので、体温によって香りが立ち、体臭と混ざって自分だけの香りになります。

香水をつけて最初はトップノート、なじんできたらミドルノート、最後の余韻を残すラストノートと、大きく分けて3段階で香りが変化します。
 

◯香りの変化

トップノート「第一印象」

持続時間:10分程度
 

ミドルノート「メイン」

持続時間:3時間程度
 

ラストノート「余韻」

持続時間:12時間程度

香りは徐々に変化しますが、他の人とは一味違う印象にしたいときには違う香水を重ね付け(レイヤード)することもできます。
 

重ね付け(レイヤード)のテクニック

◯香水をつける箇所で変える

例えば、手首と首それぞれに2種類の香水をつけるなど、少し離れた箇所につけます。 その際は最初に強い香りを、あとから弱い香りをつけるんだそうです。
 

◯共通の原料を使う

香水といっても色々な香りがあるので、どの組み合わせがいいのかわからないですよね。
そんなときには、例えば同じジャスミンを使っている香水を組み合わせるなど、原料に着目すると失敗が少ないと思います。
 

◯下半身は重め、上半身は軽く

バニラやムスクなど重ための香りは下半身につけて、フローラルや柑橘などの軽めの香りは上半身につけるとバランスがよいとされています。
 

付け方で印象が変わる香水の正しい付け方

さて、普段こんなふうに香水をつけていませんか?

・手首の内側につけてこする
・空気中に1プッシュしてその下をくぐる

これらは実はNG行為です。
香水をつけたあとにこすってしまうのは、香りをつぶしているようなもので、本来の香りとは匂いが変わってしまいます。
また、持続性が悪くなります。

また、空気中に1プッシュしてくぐると、空気中に舞った香水が衣類や髪の毛についてしまい、シミや痛みへ繋がってしまうことも…。
香水は肌につけるものなので、衣服や髪につける行為はやめたほうが無難かなと思います。

また、つける箇所に工夫すると香り方が変わります。
 

◯香水をつける箇所

例えば、耳裏や手首などは周りへと香りが広がりやすい分、食事の場には不向きとなります。
座ることが多い日は足首につけると、座ったときにだけふんわりと香ったり。
その日の予定や場所などTPOに合わせたつけ方ができると格好良いですよね。

ちなみに、わたしのオススメは 太腿、足首、うなじ、手首、腰、胸です。
太腿、足首、腰、胸はあまり香りが周りに伝わりませんが、例えばお手洗いにいったときなどにふわっと香るので、自分的にはとても幸せな気分になれます。笑
手首はよく動かす箇所ですし、うなじも髪の毛が揺れると一緒に香りが立つので、この2箇所は強めに香らせたいときにプッシュしています。

ちなみに、汗をかきやすい脇や背中はオススメしません。
なぜかというと、汗と香水が混ざると本来の香りが大きく変わってしまうからです。
また温度が高すぎてムワッとしてしまうので、つけている本人も周りも香りで酔ってしまう可能性があります…。
付ける量や箇所はまわりに迷惑をかけない、なおかつ自分の気分が上がるところがいいですね。
 

最後に

香りや香水のお話、いかがでしたか?
プルースト効果について書いているときに、1冊の本を思い出しました。

小川洋子さんの「凍りついた香り」という本です。
調香師の恋人を亡くした主人公の女性が、彼の過去を訪ねていき彼のことを知っていく物語なのですが、儚くて切なくて繊細で、しっとりとした気持ちになります。
本が好きな方はぜひいつか読んでみてください。

今回も最後までお読みいただいてありがとうございました。