耳のアンチエイジング法を活用して老化防止をしよう
年齢を重ねると個人差はあるものの、耳が遠くなるといった自覚のある老化が起き始めます。
耳の老化を防ぐことが、全身のアンチエイジング方法となると知れば誰もが興味を持つでしょう。
この記事では、耳のアンチエイジング法を活用して老化を防止する方法をご紹介します。
耳の老化はNASAも研究している
耳のアンチエイジング方法について世界で最も研究している機関は、アメリカの航空宇宙局であるNASAだと知っている人がどれくらいいるでしょうか。
なぜNASAで耳のアンチエイジング方法を研究するのか疑問に持つ人がいたら、研究結果を知れば更に驚くことになるでしょう。
実は、無重力状態の中で生活すると老化が地球上よりも10倍速で進んでしまうことが、宇宙飛行士の健康診断結果から明らかになっています。
宇宙飛行士は、毎日忙しいミッションの合間を縫って3時間もの筋トレを行っていても、地上へ戻ってきた時には筋力の50%を失い骨密度の低下も著しいものとなってしまいます。
老化の進み方を左右するのは耳石だった
NASAが宇宙ステーションへ長期間宇宙飛行士を派遣するために健康状態に関する研究をしていることは、将来の火星探査といった長期間有人探査に向けた研究の一貫としても行われてるようです。
以前より宇宙ステーションへ滞在して帰還した宇宙飛行士に対して、運動トレーニング時間を増やしても無重力状態による影響が避けられないことに疑問がありました。
そこで発見されたこととして、内耳にある耳石が老化をコントロールする役割を果たしていることが最新の研究で判明したのです。
無重力状態ではいくら運動をしても、耳石が動くことはほとんど無いために老化を遅らせるスイッチとしての役割が果たせなくなっていることが分かりました。
宇宙飛行士が地上へ戻り筋力アップに伴うリハビリを行うにつれて、老化の進み方が緩やかになることが耳石が老化スイッチの役割を果たすことの発見に繋がりました。
日常生活で耳石が動かない生活をしているならば、耳石を積極的に動かすようにすればアンチエイジング方法として有望ではないだろうかという話に繋がるわけです。
耳石を動かすだけの簡単アンチエイジング方法が存在した
無重力状態では耳石を動かすことが難しいので、老化スイッチが入ってしまい地上にいる時よりも早く老化が進んでしまいます。
耳石が老化スイッチならば、こまめに耳石を動かすことが出来ればアンチエイジング方法として有効なのでは無いかという考え方をNASAでも行ったわけです。
無重力状態で耳石を動かしにくい理由は、宇宙ステーション内で頭を高速に振ることは、急激な血圧変化を起こして血管に対する負荷が大きくなりすぎるためです。
地上にいるならば、耳石を動かす方法は重力を感じさせれば良いのでいくらでも方法があります。
耳石トレーニングでアンチエイジングしよう
耳石トレーニングを行うことは、耳だけでなく全身のアンチエイジング方法として有効です。
理想は座った状態から立ち上がる動作ですが、実際には首を前後左右に振るだけの運動でも正しく行えば効果があると考えられています。
耳石を意識的に動かすアンチエイジング方法では、次のような老化現象を回避出来るようになります。
- 骨密度の低下
- 認知機能の低下
- 脂質や糖の代謝異常
- 循環機能の低下
30分に1度立つだけでも効果的ってホント?
日常生活では、耳石が動いているかどうか意識することは基本的にありません。
耳石トレーニングは、何も特別な器具を必要とせずに「30分に1度椅子から立ち上がる」といったシンプルな動きを行うだけで十分です。
なぜ椅子から立ち上がると耳石トレーニングに繋がるのか不思議に思う人も多いでしょう。
例えば、椅子に深く腰掛けて背もたれに背中を付けた状態から、別の人に額部分を指で押さえられていると立ち上がれないことは有名な話です。
椅子から立ち上がるという動作を実現するためには、重心を前に移動させるために上半身を前傾姿勢にする必要があります。
座っている→前傾姿勢になる→立ち上がり前傾姿勢から戻るという一連の動作が行われる時には、耳石が上下左右に振られるからこそ耳石トレーニングとなるわけです。
30分に1度という程度ならば、意識的に誰もが行うことが出来るので、怪我や体調が悪い人以外は問題なく取り組めるアンチエイジング方法ですね。
高音が聞こえにくいと老化のサイン
一方、耳そのものの老化については別の理由から進んでしまうので、アンチエイジング方法を考える際には聴力についてのみ別口で考える必要があります。
高音が聞こえにくくなったと感じたり、何度も聞き直すことが増えたと思った時に既に老化が起きていると考えて良いでしょう。
特に高音が聞こえにくくなったと感じた時には、先ほどのアンチエイジング方法を試してみると良いでしょう。
高音が聞こえにくくなるのは蝸牛の特性
年配者になると高音が聞き取りにくくなって、ア行とサ行の聞き分けが難しくなってしまいがちです。
10代の頃には聞こえていたモスキート音が、中高年になると全く聞こえなくなってしまうことは有名な話ですが、実はモスキート音よりも低い音についても影響が出ています。
サ行は高音と低音を組み合わせた音になるので、高音域が聞こえなければ母音のみのア行と同じ音に聞こえてしまうでしょう。
なぜなら、内耳にある蝸牛と呼ばれている巻き貝状の器官は、内側に有毛細胞と呼ばれる音を感知する細胞があります。
老化に伴い有毛細胞が変質して音を感知出来なくなってしまうことが分かっており、蝸牛の外側ほど高音域を担当する有毛細胞が多いわけです。
耳のアンチエイジング方法を取り入れることにより、有毛細胞の変質スピードを落とすことが出来れば、耳の老化を防止することが出来ます。
有毛細胞の老化は食生活改善でアンチエイジングになる
有毛細胞の老化を防ぐためには、適度な運動とストレスを感じさせない日常生活に加えて、バランスの良い食生活が大切です。
抗酸化作用を持つ食品を多く摂取し続けることが出来れば、耳のアンチエイジング方法として成果を挙げることが出来るでしょう。
具体的には、「まごこはやさしいよ」という毎日摂取を心掛けたい食品をまとめた語呂合わせを聞いたことがある人も多いはずです。
ま・・・豆類
ご・・・ごま
こ・・・米(なるべく玄米)
は・・・わかめなどの海草類
や・・・野菜
さ・・・魚
し・・・しいたけなどのキノコ類
い・・・いも類
よ・・・ヨーグルトなどの発酵食品
バランスの良い食生活に加えて、適度な運動によるストレス発散を加えるだけでアンチエイジング方法になるからこそ手軽に始められます。
アンチエイジング方法を実践するだけで、聴力を維持できるという明確な成果を得られるので、生活習慣を改善する日々の努力がいかに大切か分かります。
まとめ
耳のアンチエイジング方法を心掛けると、聴力だけでなく全身の老化を防ぐという大きな成果を期待出来ます。
NASAが宇宙飛行士の健康維持のために研究した耳石を動かすという椅子から立ち上がるだけで良い簡単なアンチエイジング方法ならば、毎日続けることが出来るでしょう。
また、バランスの良い食生活は耳のアンチエイジング方法として期待出来ます。