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暮らしの工夫

【食品選びのコツ2】原材料表示をチェックして安心して食べられるものを選ぼう

暮らしの工夫コラムでは、知っているとちょっと役に立つ暮らしの工夫をテーマにお届けしております。

前回の暮らしの工夫コラムでは、「栄養成分表示のチェックポイント」をお届けしました。
今回は安心して食品を選ぶために役立つ「原材料表示のチェックポイント」をご紹介します♪

ぜひ栄養成分表示と一緒にチェックしていただきたい内容なので、普段の食生活にお役立てください。

 

原材料表示のチェックポイント

栄養成分表示と同様に、食品のパッケージには原材料が表示されています。
どんな原材料を使って作られている食品なのか、食材の産地はどこなのか、添加物は使われているのかなど、安心して食べられる食品を選ぶために必要な情報が詰め込まれています。

それでは、原材料表示を見るときに気をつけたいポイントを2つご紹介します!

 

● 表示されている順番を確認する

原材料表示は、原材料に占める重量の割合の多いものから順に表示されています。
一番初めに記載されているものが最もたくさん含まれているということになりますね。

例えば、黒糖を購入しようとした際、見た目はいかにも純粋な黒糖に見える色をしていても、原材料表示を見てみるとグラニュー糖などの他の砂糖が一番初めに記載されていることがあります。

原材料表示を確認していないと、実は自分が思っていたものと違うものを食べていたということになりかねません。
原材料表示を見る時は、どの原材料の割合が大きいのかにも注意してみましょう。

また、2017年から食品表示基準が一部改正され、加工食品には原材料の産地が表示されるようになりました。
一番多く含まれる原材料が肉や魚などの生鮮食品である場合は「産地」が、加工食品である場合は「製造地」が表示されます。

2022年3月までが経過措置期間として定められているため、現在はまだ反映されていない商品も見られますが、徐々に産地や製造地の表記が確認できるようになるのは嬉しいですね!

 

● 添加物を確認する

普段から気をつけてチェックしている人も多い食品添加物。
食品表示法に基づく食品表示基準により、原材料と明確に区分して表示することが義務付けられています。

原材料名と同じく、食品中の添加物に占める重量の割合が高いものから順に表示すると定められていますが、原則として物質名で表示されているので、見慣れないものもたくさんあるのではないでしょうか。

身近な食品によく見られる添加物をいくつかピックアップしてみます。

代表的な食品添加物

◆ 保存料(ソルビン酸)
1859年にバラ科の植物「ナナカマド」の果実油から発見され、高い抗菌力を持つことから保存料として用いられるようになりました。
現在は化学合成によって精製したソルビン酸がソーセージや練り物等を中心に使用されています。

◆ 人工甘味料(アセスルファムカリウム)
砂糖の200倍とも言われる甘みを持ち、清涼飲料水や菓子類に幅広く使われる化学合成された添加物です。
分子量が小さく、消化・分解されて排出されることから、0カロリー食品やダイエット食品にも使われています。

◆ pH調整剤
食品を適切なpH(酸性やアルカリ性等)に保つために使用され、微生物の増殖や色の変化を防いで日持ちを良くすることができます。
pH調整剤にはリン酸やクエン酸などさまざまな有機酸がありますが、「pH調整剤」とまとめて記載する一括表示が認められているため、何がどのくらい含まれているかまでは把握できません。

◆ 乳化剤
水と油のように本来混じり合わないものを、均一に混ざりやすくするために使用されます。なめらかな食感を出し風味を良くしたり、劣化を防いでおいしさを保つことから、幅広い食品に使われています。
数千種類あると言われる界面活性剤のうち、安全性が認められたものだけが乳化剤として使用されています。

 

表示を確認して健康的な食生活を

今回は原材料表示のチェックポイントを2つご紹介しました。

【原材料表示のチェックポイント】

1. 表示されている順番を確認する
2. 添加物を確認する

現代において、過度な食事制限は健康に悪影響を及ぼすこともありますし、完全無添加の食生活を送ることはなかなか難しいですよね。

大切なのは、無理のない範囲で自分の健康や生活スタイルに合わせて食品を選ぶことだと思います。

栄養成分や原材料、添加物などはパッケージを確認すれば得られる情報なので、ちょっと意識して見るようにするだけでも食品選びに違いが生まれます。

ぜひ普段のお買い物で心がけてみてくださいね!
 

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