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ステアリン酸Caの危険性とは?成分の特徴から副作用まで詳しく解説

ステアリン酸Caは、食品添加物や医薬品添加物として活用されているので、気がつかないうちに摂っていることが多いものです。
ステアリン酸Ca(ステアリン酸カルシウム)に危険性はあるのでしょうか。

今回はこの、ステアリン酸Caに危険性はあるのかについて詳しく解説します。

ステアリン酸Caとは?

ステアリン酸ca

ステアリン酸Caとは、動物性・植物性脂肪で最も多く含まれる飽和脂肪酸です。

ステアリン酸カルシウムは、このステアリン酸とパルミチン酸カルシウムを主成分とする高級脂肪酸のカルシウム塩の混合物で、低水溶性でありながら、粉体の流動性向上・固結防止等の機能を有し食品添加物、医薬品添加物として利用がされています。

欧米では、1920 年代頃から様々な用途で食品に用いられ、日本では主に、医薬品分野で使用され、日本薬局方に収載されています。

米国では、ステアリン酸カルシウムは一般に安全と認められる物質「GRAS(Generally Recognized as Safe)」物質とされており、フレーバー付与や、その助剤、安定剤、増粘剤、潤滑剤、離型剤、固結防止剤としても使用が認められています。

また、食品添加物の脂肪酸塩類の一つとして、結着剤、乳化剤、固結防止剤としても使用が認められています。

ステアリン酸Caは、ほとんどのサプリメントなどに含まれている成分の食品添加物で、錠剤を作る際に、形成のための滑剤として使用されることが多いです。

ステアリン酸Caの危険性とは?

女性 はてな

多くの食品添加物や医薬品添加物として用いられるステアリン酸カルシウムを摂取することで、身体への危険性はないのでしょうか?

ステアリン酸カルシウムは、米国FDAのGRAS物質で、欧州でも食品添加物として認可されているので危険性はないと考えることができます。

その根拠に、以下の資料があります。

安全性に関する検討

(1)体内動態
①吸収・排泄
ラットへの経口投与によるカルシウム石鹸からのカルシウムの吸収を測定した結果から、ステアリン酸カルシウムは解離しにくいためにほとんど吸収されないと考えられた。

(2)毒性
①急性毒性
マウス及びラットにステアリン酸カルシウム (最高用量:5,000 mg/kg体重)を単回経口投与したところ、投与後 週3 間に投与に起因する中毒症状の発現は認められなかったと報告されている 。また、マウス及びラットにステアリン酸カルシウム(最高用量:10,000 mg/kg 体重)を単回経口投与した別の報告では、LD50は 10,000 mg/kg 体重以上とされている 。マウスへのステアリン酸カルシウム(最高用量: 10,000 mg/kg体重 /日)単回腹腔内投与で異常は認められておらず、LD50は 10,000 mg/kg体重/日以上とされている 。

②反復投与毒性
ラットにステアリン酸カルシウムを(250及び1,000 mg/kg 体重/日)を9ヶ月間、合計で201回経口投与したところ、血液学的検査及び血清学的肝機能検査では明らかな変化は認められず、また肉眼的及び病理組織学的検査においても投与に関係した変化は認められていないと報告されている 。

出典:ステアリン酸カルシウムを添加物として定める…

このようなしっかりとした研究結果があるのでサプリメントなどに含まれているステアリン酸カルシウムは、安全に問題はないと考えられます。

上記で案内した資料により詳しく書かれているので気になる方は、「ステアリン酸カルシウムを添加物として定めることに係る食品健康影響評価に関する審議結果」こちらをご確認下さい。

長い期間、副作用の報告などもなく危険性の心配はほぼないと言えるのではないでしょうか。

日本では、多くのサプリメントの形成のためにステアリン酸カルシウムが利用されていますが、医薬品の規格基準書に掲載されている決められた量を守って使われており、必要以上に多くの量が混入しているということはないと考えると安心です。

まとめ

今回は、ステアリン酸caに危険性について詳しく解説しました。

日本では多くのサプリメントに用いられているステアリン酸カルシウムですが、さまざまな研究結果やデータなどから危険性や副作用はほとんどないと考えられます。

欧米でも食品添加物と認められたさまざまな食品に用いられている成分で、サプリメントなどに含まれていても人体に影響を及ぼす量を配合されていることはまずないでしょう。

どんな食品にしても、過剰摂取は体に悪影響を及ぼすことがありますよね。
根拠をもとに決められた基準を守った分量であれば必要以上に恐れる必要はないのではないでしょうか。

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